オドリバエ婚姻贈呈 (踊蝿)
どんなむし?
オドリバエの仲間は婚姻贈呈(こんいんぞうてい)をすることで有名です。婚姻とは結婚のことで、贈呈とはプレゼントをするという意味です。写真では、真ん中のメスが抱えているのがエサで、一番左がオスです。オスはメスにエサとなる虫を与え、メスが食事している間に交尾(こうび)をします。
メスとの交尾の機会を得るためなのか、メスに栄養を与えることで卵が確実に生まれやすくなるのか、理由はいろいろありそうですね。[Fujisaki.A]
みつけてみよう・あそんでみよう
幼稚園のどんぐり山の木のはっぱの裏にとまっていました。少し遠くて肉眼(にくがん)では見えにくかったのですが、写真を拡大してみるとオドリバエでした。
オドリバエがプレゼントする虫は、他種のオドリバエということもあります。この写真のエサとなっている虫もオドリバエの一種でしょう。また、オドリバエのなかまには、クモの巣からクモをつかまえたり、時には獲物(えもの)を前脚(まえあし)からでる糸でくるんで包んでからメスに渡すものもいるそうです(丸山, 2014)。[Fujisaki.A]