奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

ルリタテハ (瑠璃立羽)

ルリタテハ (瑠璃立羽) どんなむし?

 表側(おもてがわ)の木の皮(かわ)のような地味(じみ)な色合いとはうってかわって、翅(はね)の裏(うら)がわは、あざやかな瑠璃色(るりいろ)です。雑木林(ぞうきばやし)でよく見られるチョウで、クヌギなどの樹液(じゅえき)にもよってきます。幼稚園(ようちえん)では、いつも見られるわけではありませんが、ときどきふらっとやって来るようです。[Fujisaki.A]
 春早くルリタテハが飛(と)んでいるのを見て、驚(おどろ)くことがあります。ルリタテハは成虫(せいちゅう)で冬を過ごすため、少し暖(あたた)かくなると飛(と)び始めるのですね。
 幼虫(ようちゅう)は、黒紫色(くろむらさきいろ)のからだに、黄色のたくさんのとげをもち、恐(おそ)ろしい姿(すがた)をしています。でも、そのとげには毒(どく)はありません。〔島内〕
[開張50~65mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 成虫(せいちゅう)は、翅(はね)を閉じると枯れ葉(かれは)のようですね。冬を過ごすためには、枯れ葉(かれは)に見えるのは敵(てき)の目をくらますのに都合(つごう)がいいかもしれませんね。このような、敵(てき)の目をうまくごまかす姿(すがた)をしている昆虫(こんちゅう)を調べるとおもしろいですよ。〔島内〕
 写真のルリタテハは、ねんちゅうさんの男の子が、あみでぱっと捕ってくれました。どんぐり山のカキの実が熟したところへ汁を吸いにきたりします。探してみてください。[Fujisaki.A]