奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

ショウジョウバエのなかま (猩々蝿)

ショウジョウバエのなかま (猩々蝿) どんなむし?

 落ちたトマトに集まった小さな虫を写真(しゃしん)で撮(と)ってみると、モンチビヒラタケシキスイに混(ま)じって、ショウジョウバエのなかまがいました。ショウジョウバエも種類(しゅるい)が多く、見た目だけでは種(しゅ)を特定(とくてい)することはむずかしい虫です。
 ショウジョウバエの代表的(だいひょうてき)な種(しゅ)が写真(しゃしん)のように赤い目をしていることから、中国(ちゅうごく)の伝説(でんせつ)の赤い妖怪(ようかい)「猩々(しょうじょう)」にちなんで名まえをつけられました。ショウジョウトンボなど、赤い虫には、ショウジョウという名まえがついていることが多いですね。[Fujisaki.A][体長3mm前後]

みつけてみよう・あそんでみよう

 ショウジョウバエは、台所などの生ごみにも集まり、すぐに増(ふ)えることから不快(ふかい)に思う人も多いかと思います。ですが、その繁殖力(はんしょくりょく)や世代交代(せだいこうたい)の速さ、遺伝子(いでんし)の特徴(とくちょう)などから、モデル生物として遺伝子実験(いでんし)には欠かせない虫です。ショウジョウバエを通して人間についての理解(りかい)も深まっているのですね。小さな虫も人間も、同じ生物学的基盤(せいぶつがくてききばん)を持ってつながっているのですね。[Fujisaki.A]