奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

ゾウムシの幼虫 (象虫)

ゾウムシの幼虫 (象虫) どんなむし?

 拾ったどんぐりにあいている小さな穴(あな)。これはいったいなんでしょうか。幼稚園(ようちえん)の子どもたちは、その中から出てくる虫をどんぐり虫と呼(よ)んでいます。小さな白いずんぐりむっくりした幼虫(ようちゅう)が入っていますね。これは、シギゾウムシなどのゾウムシの幼虫(ようちゅう)です。これらのゾウムシは口吻(こうふん)が長くて、その口吻(こうふん)で何時間(なんじかん)もかけてどんぐりに穴(あな)をあけて、中にたまごを産(う)みます。卵(たまご)からかえった幼虫(ようちゅう)は、どんぐりの実を食べて大きくなります。硬(かた)いどんぐりのゆりかごに守られて、食べ物のベッドで大きくなるなんて幸せですね。大きくなると、今度は幼虫(ようちゅう)が穴(あな)をあけて外に出てきて土の中にもぐり、さなぎになります。[Fujisaki.A]

みつけてみよう・あそんでみよう

 初夏になると、穴の開いたどんぐりを拾ってきてみてください。今度はちいさなゾウムシが穴から続々でてくるのに出会えるかもしれませんよ。[Fujisaki.A]