奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

ヒゲジロハサミムシ (髭白鋏虫)

ヒゲジロハサミムシ (髭白鋏虫) どんなむし?

 よく見ると、触角(しょっかく)の先端(せんたん)は白くなっているので、髭白(ひげしろ)です。脚(あし)は白色ですが、つけ根が黒いのが特徴(とくちょう)です。同じように見えるハサミムシでも、いろいろと種類(しゅるい)があるのですね。
 ハサミムシの中は、おかあさんが子育てをします。20個(こ)ほどのたまごを生んだ後に、ほったらかしにはせずにていねいにひとつひとつなめてカビからまもります。おかあさんは子どもたちが生まれるまで見守り力尽(ちからつ)きて死んでしまいます。そして、生まれたての子どもたちは、おかあさんの体を食べて命をつないでいきます。[Fujisaki.A][体長20~33mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 ダンゴムシやワラジムシは、歩いていて突き当りがくると右に曲がり、その次は左に曲がりと、右左交互に曲がる習性(しゅうせい)があります。それを交替性転向反応(こうたいせいてんこうはんのう)と呼びます。ジグザグに進むことで、同じところをぐるぐる回らずに、広い範囲(はんい)を歩き回れます。エサをみつけたり、交尾相手を見つけることにも役立ちますし、敵に襲われたときにも素早く逃げられるのかもしれませんね。実は、ダンゴムシだけでなく、ゴキブリなどにも見られます。ハサミムシの仲間にもありますので、いろんな虫を迷路(めいろ)に入れて確かめてみると面白いですよ。[Fujisaki.A]