奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

アリグモのなかま (蟻蜘蛛)

むしあそびレベル:たつじん

アリグモのなかま (蟻蜘蛛) どんなむし?

↑ 注意:クモは昆虫(こんちゅう)ではありません。
 名まえがアリかクモかややこしいですが、アリグモは、アリに大変(たいへん)よく似(に)たクモです。一番前の脚(あし)を持ち上げて触覚(しょっかく)のようにしている姿(すがた)や、大きさ、黒っぽい体の色など、まるでアリのようです。アリに似(に)せる見事(みごと)な擬態(ぎたい)ですね。〔島内〕 
 しかし、急いで歩くとぴょんぴょんとハエトリグモ特有(とくゆう)の歩き方をするので、クモとわかります。アリグモも数種おり、写真(しゃしん)の中にはアリグモやヤサアリグモなどが混(ま)じっているかと思います。[Fujisaki.A][体長5~8mm]
 

みつけてみよう・あそんでみよう

 昆虫(こんちゅう)のアリは、「あたま」「むね」「はら」と三つの部分(ぶぶん)がはっきり分かれていますが、クモの仲間(なかま)は、「あたまとむね」がいっしょになった部分(ぶぶん)と、「はら」の二つに分かれています。でも、アリグモの体は、「あたま」と「むね」が分かれているようになっていて、アリのように体が三つにわかれているように見えます。何から何まで、アリのようなクモですね。網(あみ)をはらず、葉にいるユスリカなどの小さな昆虫(こんちゅう)を食べています。(島内)