奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

ヤマトシジミ (大和蜆)

むしあそびレベル:にゅうもん

ヤマトシジミ (大和蜆) どんなむし?

 都会(とかい)の中でも、カタバミが咲(さ)いていればきっとこのチョウチョもみつかるはずです。幼稚園では、年少さんのお庭にもいっぱい飛(と)んでいますね。ちょっと見ただけだと地味(じみ)な色合いですが、オスの翅(はね)のおもて側(がわ)は、とてもきれいな空色(そらいろ)をしています。一方で、メスは全体(ぜんたい)に灰色(はいいろ)です。幼稚園(ようちえん)では、一番よく見かけ、小さくひらひらと飛(と)ぶので、年少さんでもつかまえやすいチョウです。捕(つか)まえたときは、翅(はね)の色などもよく観察(かんさつ)してみてください。[Ayuko.F]
[開張20~30mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

←こちらが「カタバミ」
 幼虫(ようちゅう)は、カタバミの葉(は)(上の写真のきいろのお花)をたべて大きくなり、成虫(せいちゅう)もカタバミの花の蜜(みつ)を吸います。ちいさなちいさな幼虫ですので、めをこらしてさがしみてください。
 ちいさな幼虫(ようちゅう)は、アリのエサとなりやすのですが、ヤマトシジミの幼虫は、アリを味方(みかた)につけました。体から甘い蜜(みつ)を分泌してアリを呼び寄せたり、アリが興奮(こうふん)するにおいをお尻(しり)からだしてアリに守ってもらったりしているのです。ちいさなシジミチョウがこれほどたくましく生きているとは驚きですね。[Ayuko.F]