奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

モンシロチョウ 幼虫 (紋白蝶)

モンシロチョウ 幼虫 (紋白蝶) どんなむし?

 モンシロチョウの幼虫(ようちゅう)は、キャベツの葉が大好物(だいこうぶつ)です。だから、成虫(せいちゅう)は、キャベツ畑を見つけて、卵(たまご)を産(う)みます。長さが1ミリメートルほどの卵(たまご)からかえったばかりの幼虫(ようちゅう)は、黄色っぽい体をしていますが、やがて青虫と言われるように、緑色になります。脱皮(だっぴ)するたびに大きくなり、葉をどんどん食べ、ふんもたっぷり出します。最後(さいご)の4回目の脱皮(だっぴ)をするころは、30ミリメートルほどの大きさになっています。やがて、さなぎになる場所を探(さが)し、そこで20ミリメートルほどのさなぎになります。
 ただ、さなぎになるまでの間に、アオムシコマユバチに、注射(ちゅうしゃ)されるように体の中にその卵(たまご)を産(う)みつけられ、アオムシコマユバチの幼虫(ようちゅう)に食べられてしまうこともあります。きびしい自然(しぜん)のようすですね。[島内][体長約28mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

←モンシロチョウに食べられ始めたキャベツ
 あっという間に硬い芯(しん)や葉脈(はみゃく)だけを残して、キャベツは穴だらけになっていきます。その様子を観察してみるのもいいですね。
 モンシロチョウの幼虫は細かい毛(け)におおわれています。さわると、ふわふわとした感触(かんしょく)です。きみどりいろのきれいな色と、ふわふわのからだ。とてもかわいらしい幼虫(ようちゅう)です。手にしてお顔(かお)や肢(あし)がどうなっているのかよく観察してみてください。[Fujisaki.A]