奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

モンシロチョウ (紋白蝶)

むしあそびレベル:にゅうもん

モンシロチョウ (紋白蝶) どんなむし?

 身近な所で、よく見かけますね。はねの色は白で、前ばねのはしが黒く、真ん中ほどに黒い紋(もん)があります。黒い紋(もん)のあるチョウだから、名まえは「モンクロチョウ」のはずですが、そうではありません(かつては、実際〈じっさい〉に紋黒白蝶〈もんぐろしろちょう〉とよばれていました)。紋(もん)のある白いチョウということで、モンシロチョウです。
 モンシロチョウは、花のみつを吸(す)ってエサとしていますが、花が咲(さ)いていないキャベツ畑では、多くのモンシロチョウが、その上を飛(と)んでいるようすを見ることができます。なぜなのでしょうか。ふしぎなことですね。それは、卵(たまご)を産(う)むためです。モンシロチョウの幼虫(ようちゅう)は、キャベツなどアブラナ科という植物(しょくぶつ)の葉を食べるからです。[島内]
[開張35~45mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 モンシロチョウは、今や日本の春の風景(ふうけい)の一部となっていますが、元はヨーロッパのチョウで、奈良時代(ならじだい)などの古い時代に日本にやってきました。日本原産(げんさん)の白いチョウには、スジグロシロチョウというそっくりなチョウチョがいます。同じ白いチョウチョに見えても、違(ちが)いがあるのですね。
 モンシロチョウの幼虫は、みんなが畑に植えているキャベツにいっぱいいます。ふわふわとした黄緑色(きみどりいろ)のかわいい幼虫です。細かな毛が生えていますが、さすことはありませんので手に取ってぜひその感触(かんしょく)を楽しんでください[Fujisaki.A]