奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

ナミアゲハ (並揚羽)

むしあそびレベル:たつじん

ナミアゲハ (並揚羽) どんなむし?

←こちらは「キアゲハ」です。
 ミカンなどの柑橘系(かんきつけい)の葉っぱを食べて幼虫は大きくなります。幼稚園(ようちえん)でも、ミカンの木をさがしてみてください。きっと幼虫(ようちゅう)がついていますよ。
 町中でも見かけることのできるきれいなアゲハチョウなので、よく見かけるという並み(ナミ)ということばがついています。姿(すがた)かたちは、並(なみ)ではないキレイさですね。夏(なつ)になると、いっそう黄色味(きいろみ)を増(ま)してきて、キアゲハと区別(くべつ)が難(むずか)しくなりますが、翅(はね)のつけ根(ね)が黒(くろ)くぬりつぶされていたらキアゲハです。[Fujisaki.A]

みつけてみよう・あそんでみよう

 羽化(うか)したてのアゲハチョウは翅(はね)もきれいにそろって美しい姿(すがた)をしていますが、後ろの尾翅(おばね)が欠(か)けてふらふらと飛(と)んでいるチョウも見かけます。後ろの翅(はね)には、尾状突起(びじょうとっき)とよばれる出っぱりがあります。その先っぽはオレンジ色などの目立つ色をしていて、まるでそちらが触角(しょっかく)で頭のようにも見えます。それによって、鳥(とり)に頭(あたま)から食べられるのを避(さ)けているのです。だから、幼稚園(ようちえん)で見かける後ろの翅(はね)が欠(か)けたアゲハチョウは、鳥(とり)につかまりながらも必死(ひっし)で逃(に)げ出したつわものかもしれませんね。[Fujisaki.A]