奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

オオムラサキ (大紫)

オオムラサキ (大紫) どんなむし?

  日本の国蝶(こくちょう)、オオムラサキです。オスの翅(はね)は美しいムラサキ(紫)色です。エノキやクヌギなどが育っている林にいる大型(おおがた)のタテハチョウの仲間(なかま)です。どれぐらい大きいかと言うと、翅(はね)を広げると、オスで10cmにもなります。メスはそれよりも一回り大きいです。名まえに「ムラサキ」という言葉がついていますが、オスだけが輝(かがや)く紫色(むらさきいろ)の翅(はね)をもっています。メスの翅(はね)は黒っぽい茶色です。
 エノキの葉に卵(たまご)が産(う)みつけられ、孵化(ふか)した幼虫(ようちゅう)は、エノキの葉を食べて育ちます。成虫(せいちゅう)は、クヌギなどドングリをつくる木の樹液(じゅえき)を主なえさにしています。〔島内〕[開張75~100mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 幼虫(ようちゅう)は、頭の左右に角(つの)をもっています。虫メガネで正面からのぞいてみましょう。虫と思われないような顔に見えますよ。みなさんは、どのように見えますか。〔島内〕
 幼稚園(ようちえん)では、幼虫(ようちゅう)をもらいエノキの木で育てたことがあります。実際にみると、オオムラサキの深い青色とオレンジのコントラストは見事です。ちなみにメスは茶色で地味な色をしています。山などで樹液がでている場所を探してみるとみつけることができるかもしれませんね。[Fujisaki.A]