奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

ヒトスジシマカ (一筋縞蚊)

ヒトスジシマカ (一筋縞蚊) どんなむし?

 家の庭(にわ)や公園(こうえん)などで、みなさんがよく刺(さ)されるカです。黒い体に白い縞(しま)があります。脚(あし)も黒いですが、脚(あし)が曲がる関節(かんせつ)のところが白くなっています。
 メスは、たまごを生むための栄養(えいよう)にするために、人や動物(どうぶつ)の血を吸(す)います。刺(さ)されるとかゆいばかりでなく、デング熱(ねつ)などの伝染病(でんせんびょう)にかかることがあるので、気をつけなければなりませんね。朝と夕方によく活動(かつどう)します。メスは、少しの水たまりさえあれば、たまごを生みます。植木鉢(うえきばち)の受(う)け皿にたまった水にも生みますよ。
 オスは、血を吸(す)うことはありませんが、オスも人や動物(どうぶつ)に寄(よ)ってきます。血を吸(す)いにきたメスと交尾(こうび)するためです。オスもメスも、ふだんは花のみつをエサにしています。[島内][体長約5mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 オスは「ラ」の音が好きだと調(しら)べた人がいます。鍵盤(けんばん)ハーモニカなどで、「ラ」の音を出しているとオスのカが近づいて来るのでしょうか。カの幼虫(ようちゅう)はボウフラと呼(よ)ばれていますが、棒(ぼう)がゆれているようだからと言われています。[島内]