奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

セイヨウミツバチ (西洋蜜蜂)

セイヨウミツバチ (西洋蜜蜂) どんなむし?

 花のみつや花粉(かふん)を集(あつ)めている、ふだん、みなさんがよく見ているハチです。女王バチを中心に、何万という数のハチが集(あつ)まって生活しています。その中で、えさにする花のみつや花粉(かふん)を集(あつ)めるために飛(と)び回っているハチは、「働(はたら)きバチ」と言って、すべてメスです。幼虫(ようちゅう)やさなぎの世話(せわ)をしたり、巣(す)を作ったりもします。
 働(はたら)きバチがみつを運んでいるかどうかは、外からは見えませんが、花粉(かふん)を運んでいるようすは見ることができます。ハチの後ろ脚(あし)に丸いものがついていることがあります。それが花粉(かふん)を丸めたもので「花粉(かふん)だんご」と言っています。蜜(みつ)と花粉を固めたものなので、食べると甘(あま)くておいしいですよ。(島内)[体長12~13mm]
 

みつけてみよう・あそんでみよう

 この働(はたら)きバチは、特別(とくべつ)な力をもっています。それは、いいみつがある花のある場所などを、8の字を書くようなダンスでそこを仲間(なかま)に知らせることができるのです。「セイヨウ」というのは、外国のヨーロッパのことで、はちみつを取るために、日本に持ちこまれたミツバチだから、セイヨウミツバチと呼(よ)ばれています。
 セイヨウミツバチは、8の字ダンスで、どうやって花のある場所を知らせるのでしょうか。他のくわしい図鑑(ずかん)を調(しら)べればわかりますが、調(しら)べる前にその知恵(ちえ)を考えてみましょう。太陽(たいよう)の位置(いち)もうまく利用(りよう)していますよ。セイヨウミツバチの知恵(ちえ)の秘密(ひみつ)を考えるのはむつかしいですが、ミツバチになって、「8の字かけっこ」ならできそうですね。[島内]