むしあそびレベル:たつじん
ヒメクロオトシブミ (姫黒落文) どんなむし?
ヒメクロオトシブミは、オトシブミの仲間(なかま)でも、体の長さが五円玉の穴(あな)ほどの小さな種類(しゅるい)です。名まえに「ヒメ」ということばがついていますが、「ヒメ」は、小さくてかわいいという意味です。だから、ヒメクロオトシブミは、小さくてかわいい、黒っぽいオトシブミということになります。オトシブミの仲間(なかま)は、広めの葉を巻(ま)いてゆりかごを作り、その中にたまごを一つ生みます。たまごからかえった幼虫(ようちゅう)は、そのゆりかごの葉を食べて育ちます。そのゆりかごを木にぶらさげているものも、地面に落とすものもあります。ヒメクロオトシブミは、木にぶらさげていますね。 [Ayuko.F][体長4.5~5.5mm]
みつけてみよう・あそんでみよう
ところで、むかし、巻紙(まきがみ)に書かれた手紙をわざと目立つように落としたものを、「落とし文(ぶみ)」と言っていました。オトシブミの仲間(なかま)が作るゆりかごが、その「落とし文(ぶみ)」によく似(に)ているので、昆虫(こんちゅう)の名まえになりました。オトシブミの仲間は、葉を上手に巻(ま)いてゆりかごを作りますが、みなさんもうまく葉のゆりかごを作ることができるかな? [島内]
ちなみに、昔(むかし)の人はオトシブミがつくったゆりかごを、小さな虫がつくったのだとは思わずに、鳥がつくったの考え、「ホトトギスの落文」「カッコウの玉章(たまずさ)」などと呼(よ)んでいました(稲垣, 2013)。
ちなみに、昔(むかし)の人はオトシブミがつくったゆりかごを、小さな虫がつくったのだとは思わずに、鳥がつくったの考え、「ホトトギスの落文」「カッコウの玉章(たまずさ)」などと呼(よ)んでいました(稲垣, 2013)。