奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

ヨコヅナサシガメ (横綱刺亀)

むしあそびレベル:きけんなむし

ヨコヅナサシガメ (横綱刺亀) どんなむし?

 大型(おおがた)で、横綱(よこづな)のように強いサシガメです。桜(さくら)の木などの守り神と言われるカメムシで、幼虫(ようちゅう)のころは鮮(あざ)やかな赤色をしています。集団(しゅうだん)で生活することも多く、時には集団(しゅうだん)で狩(か)りもします。左は、ウスバツバメガの狩りをしているヨコヅナサシガメです。サシガメは、幼虫(ようちゅう)の体に口吻(ストローのようなくち)を差(さ)し込(こ)んで体液(たいえき)を吸(す)います。[Fujiskai.A][体長16~24mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 サシガメが人間を攻撃(こうげき)してくることはありませんが、触(さわ)らないように気をつけましょう。幼稚園(ようちえん)では、どんぐり山のニセアカシアや小さいくみのお庭のクヌギのあたりにいたりします。[Fujiskai.A]
 さわったりして遊ぶと、刺(さ)されることがあります。毒(どく)はないようですが、刺(さ)された人によると、すごく痛(いた)かったようですよ。
 ところで、生き物の名まえには、大きいものには、「オオ」「オニ」「クマ」などが名についたりします。ダイオウイカのように「ダイオウ」とつくものもあります。「トノサマ」とつくものもあります。
 このヨコヅナサシガメの「ヨコヅナ」もその例(れい)ですが、強さも感じますね。他に「ヨコヅナ」と名のつく生き物はいるのでしょうか? 〔島内〕