奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

ニイニイゼミ (蟪蛄)

ニイニイゼミ (蟪蛄) どんなむし?

 ジージー(ニィニィ)と鳴(な)く声(こえ)から命名(めいめい)されました。アブラゼミよりも小さなセミです。抜け殻(ぬけがら)も小さくころっとしていて、土がいっぱいついています。ニイニイゼミは、幼稚園(ようちえん)ではあまりみかけないセミで。上の写真(しゃしん)は、7月31日(こどもたちは夏休みです)に、どんぐり山のニセアカシアの木のところで撮(と)りました。なんと捕(つか)まえようとおいていた虫捕り網(むしとりあみ)の上にのっかっていたのをぱしゃり!と撮(と)りました。[Ayuko.F]
 ニイニイゼミは、他のセミと違(ちが)って早く鳴き出し、6月の終わりになると、その鳴き声が聞かれるようになります。また、木の幹(みき)の下の方や根元近くにいることが多く、捕(つか)まえやすいセミです。抜げ殻げ(ぬけがら)に土がいっぱいついていますが、それは、幼虫(ようちゅう)が生きていくためには、土の中の湿り気(しめりけ)の多いことが必要(ひつよう)だからとも考えられます。しかし、そのわけはよくわかっていません。〔島内〕[体長34~40mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 一般(いっぱん)に、セミの成虫(せいちゅう)の寿命(じゅみょう)は7日といわれます。ですが、実際(じっさい)には2~3週間は生きています。また、種(しゅ)にもよりますが、土の中では幼虫(ようちゅう)として何年も過(す)ごしています。その間に地上では、土がコンクリートで埋(う)め立てられたりして、実際(じっさい)には成虫(せいちゅう)になることのできないセミもたくさんいることでしょう。
 セミの鳴き声が降(ふ)り注(そそ)ぐことを、夏の雨が降(ふ)り注ぐ様子に見立てて「蝉時雨(せみしぐれ)」と呼びます。いろいろな種類(しゅるい)のセミの声が、頭上(ずじょう)から降(ふ)ってくるのはなんともにぎやかですが、長年の地中生活(ちちゅうていかつ)を経(へ)て、無事に地上にでてきた喜(よろこ)びの歌かもしれませんね。[Ayuko.F]