奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

ソラマメヒゲナガアブラムシ (空豆髭長油虫)

ソラマメヒゲナガアブラムシ (空豆髭長油虫) どんなむし?

 マメ科の植物(しょくぶつ)につく、髭(ひげ)の長(なが)いアブラムシという意味です。黄緑色の形はまるで宇宙(うちゅう)からきた生きもののようですね。お尻(しり)か甘(あま)い汁(しる)を出すことからアブラムシと呼(よ)ばれ、その汁(しる)にアリが集まり、アリに取り巻(ま)かれることから「アリマキ(蟻巻)」とも呼(よ)ばれます。テントウムシは実は、むしゃむしゃとアブラムシを食べてしまいます。アブラムシは、テントウムシから守ってもらうためにアリを引き寄(よ)せているのでしょうか。[Fujisaki.A][体長4mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 写真(しゃしん)では、カラスノエンドウというマメ科の植物にアブラムシがつき、アブラムシが出す甘露(かんろ)を求(もと)めてアリがやってきます。
 アブラムシとアリのように、おたがいが得(とく)をするような関係(かんけい)を「共生(きょうせい)」と言っています。いろいろな種類(しゅるい)のアブラムシと、いろいろな種類(しゅるい)のアリが「共生(きょうせい)」の関係(かんけい)を結んでいますよ。ほんとうに助け合っているのか、よくながめて確かめてみましょう。 〔島内〕