奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

クサギカメムシ (臭木亀虫)

クサギカメムシ (臭木亀虫) どんなむし?

←こちらはキマダラカメムシ
 南方性(なんぽうせい)のキマダラカメムシ(外来種:がいらいしゅ)によく似(に)たカメムシですが、日本の在来種(ざいらいしゅ)です。比べると、色合いが地味ですね。幼虫(ようちゅう)も地味な色合いです。
 大変くさい臭(くさ)いにおいあるクサギという植物があります。そのにおいのように強烈(きょうれつ)なにおいを出すカメムシということから、クサギカメムシという名がつけられたようです。いじったりしていると、臭(くさ)いにびっくりしますよ。
 クサギカメムシは、多くの種類(しゅるい)の植物の汁(しる)をえさにします。茎(くき)や葉から汁(しる)を吸(す)うだけでなく、成虫(せいちゅう)は、果樹(かじゅ)の実も好んで吸(す)います。
 幼虫(ようちゅう)は、成虫(せいちゅう)と同じような黒っぽい茶色で、格子模様(こうしもよう)があり、体の横に鋭(するど)いとげとげがあります。 〔島内〕[体長13~18mm]
 

みつけてみよう・あそんでみよう

 クサギカメムシは、幼稚園ではあまりみかけませんが、広葉樹林(こうようじゅりん)で普通にみられて、明かりにも集まってきます。冬には、人の家に入りこんで越冬することもあります。いろいろな植物につき、茎や葉や果実から汁をすっています。[Fujisaki.A]