奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

アカヒメヘリカメムシ (赤姫縁亀虫)

アカヒメヘリカメムシ (赤姫縁亀虫) どんなむし?

 姫(ひめ)とは、「小さい」という意味です。ですので、赤い色の小さいヘリカメムシという意味です。小さいので、日ごろはあまり気づきませんが、どんぐり山などの草の上に乗っているのを見かけます。[Fujisaki.A]
 よく見ると、細かい毛がたくさん生えています。翅脈(しみゃく)という翅(はね)のすじの上に黒い点も見つけることができます。成虫も幼虫(ようちゅう)も、イネ科やタデ科、キク科の汁(しる)を吸(す)ってえさにしています。特に、イネでは、穂(ほ)の米になるところを吸(す)われるので、農家の人たちにとっては、困(こま)った昆虫(こんちゅう)です。 〔島内〕[体長5~8mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 みなさんは、魚や牛・豚(ぶた)・鳥の肉をふつうに食べていますね。みなさんの体を作る大切な食べ物ですです。でも、これから先は、世界中(せかいじゅう)の人が増(ふ)えて、そのような食べ物が足りなくなるようです。
 でも、それを補(おぎな)う食べ物が研究(けんきゅう)されています。それは昆虫(こんちゅう)を食べることです。ちょっとびっくりしますが、すでに、世界(せかい)では、昆虫(こんちゅう)をふつうに食べている所があります。その中で、よく知られていることは、ヘリカメムシの仲間(なかま)は、「青りんご」の香(かお)りがしておいしいということです。これもびっくりですね。〔島内〕