奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

ハラビロカマキリ (腹広蟷螂)

むしあそびレベル:たつじん

ハラビロカマキリ (腹広蟷螂) どんなむし?

 体全体がちょっと太めで、腹部(ふくぶ)の幅(はば)が広いカマキリだから、ハバビロカマキリと名づけられています。低い木の上などにおり、小さな昆虫(こんちゅう)をえさにしている、中型(ちゅうがた)のカマキリです。
 写真(しゃしん)は緑色ですが、茶色っぽいのもいます。前脚(まえあし)のつけ根に数個(すうこ)の黄色の突起(とっき)があります。また、翅(はね)に白い点模様(てんもよう)があります。幼虫(ようちょう)は、腹(はら)を上に曲げていることが多くあります。敵(てき)に襲(おそ)われないように威(い)かくしているのでしょうか。
 卵(らん)のうはラクビ―ボール型(かた)で、卵(たまご)で、冬を過(す)ごします。〔島内〕[体長45~68mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 カマキリの中ではころっとしていて、きみどり色があざやかなカマキリです。ときどき、ハリガネムシと言う寄生虫(きせいちゅう)がおなかにいるハラビロカマキリがいます。ハリガネムシに寄生されたハラビロカマキリは、水の近くに誘導(ゆうどう)され、ハリガネムシがお尻からでてきます。ハリガネムシは水の中で卵を産みます。その名のとおり、針金のような細長いムシがでてくる姿にはおどろきますが、人間への害はありません。[Fujisaki.A]