奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

モリチャバネゴキブリ (森茶翅蜚蠊)

モリチャバネゴキブリ (森茶翅蜚蠊) どんなむし?

 日本には、40種類(しゅるい)ほどゴキブリがいます。よく見かけるものは、ヤマトゴキブリ、クロゴキブリ、チャバネゴキブリの3種です。幼稚園(ようちえん)でも、園舎(えんしゃ)の付近などで時折ヤマトゴキブリなどが出没(しゅつぼつ)しますが、プランタの下や枯葉(かれは)の下にいるものの多くは、このモリチャバネゴキブリです。上述(じょうじゅつ)の3種とはちがって、森林性で、家の中などでは見かけません。翅(はね)の色も薄(うす)く半透明(はんとうめい)で、ゴキブリ独特(どくとく)のてかりも少ないので、いわゆる家にいるゴキブリよりもなじみやすいかもしれません。いかがでしょうか?[Fujisaki.A]
 ゴキブリの仲間(なかま)は、体の長さや幅(はば)あっても、どれも体が平たいですね。それは狭(せま)い隙間(すきま)にもぐりこむのにつごうよくなっているのだと考えられていますよ。〔島内〕[体長11~12mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 ゴキブリはかつて、御器噛(ごきかぶり)とも呼(よ)ばれていました。家の中にいて、食器などをかじっている虫という意味でしょう。[Fujisaki.A]
 みなさんがいやがる昆虫(こんちゅう)の一つが、ゴキブリですが、モリチャバネゴキブリは、家にいるあの黒光りするゴキブリのように飛んで人にぶつかるようなことはありません。森や林、草原で枯れ葉(かれは)などを食べていますよ。翅(はね)があるので、低くは飛(と)んでいるようです。クヌギの樹液(じゅえき)をえさにしていることもあるのですよ。だから、見つけたカブトムシの横にモリチャバネゴキブリがいることもあるのですよ。 〔島内〕