奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

　オスとメスの大きさが、倍（ばい）ほど違（ちが）うバッタです。オスは４～５cm、メスは８～９cmほどです。メスは、日本にいるバッタでは一番大きいです。イネ科の植物の葉を食べています。土の多い所で育ったショウリョウバッタには、体の色が茶色のものもいます。
　ショウリョウという名がついているのは、お盆（ぼん）の精霊祭（しょうりょうさい）の頃（ころ）になると姿（すがた）を見せ、その体の形が精霊流（しょうりょうなが）しの船に似（に）ているからと言われています。また、オスは、飛（と）ぶときに、前の翅（はね）と後の翅（はね）を打ち合わせて、「チキチキチキ」という音を出すので、「チキチキバッタ」とも言われています。　　〔島内〕[体長40～82mm]

　メスをつかまえたとき、後ろの脚（あし）をそろえてもってみましょう。まるでバネ仕（じ）かけのように、体を縦（たて）に振（ふ）りますよ。そのようすから、メスは「コメツキバッタ」とも言われていますよ。〔島内〕