奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

クビキリギス (首切螽蟖)

クビキリギス (首切螽蟖) どんなむし?

 夜、木の上で「ジ―——ン」と、遠くまで聞こえる声でオスが鳴いています。
 クビキリギスを見ても、なぜ名まえに「クビ」が入っているか、よくわかりません。実は、ちょっと怖(こわ)い話ですが、頭が抜(ぬ)ける、つまり首が取れるの「クビ」なのですよ。
 クビキリギスは、あごの力が強く、ものにかみついている時に、その体を引っ張(ぱ)っても、かみついたままで簡単(かんたん)に放(はな)さないことがあります。そのような時、少し無理(むり)に引っ張(ぱ)ると、首が取れてしまうのです。翅(はね)があるので頑丈(がんじょう)そうな首に見えるのですが、意外とが細いのです。首が取れる前に、どうして口を開けて、かみついたものを外さないのでしょうね。自分の命と、自分がかみついたものと、どちらが大事なのでしょうかね。
 また、口の周(まわ)りが赤いことから、「血吸(す)いバッタ」と恐(おそ)ろしい名で言われることがあります。血は吸(す)いません。イネ科の草を食べますが、小さな昆虫(こんちゅう)も食べています。写真の体は緑色ですが、茶色いものや赤いのもいます。 (島内)[体長50~57mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 幼稚園でみかけるクビキリギスは、緑色か茶色です。よく保育室(ほいくしつ)の窓(まど)にくっついていたりします。頭がとがっていて、しゅっとした特徴的(とくちょうてき)な姿(すがた)をしています。成虫のまま越冬(えっとう)するので冬(ふゆ)にもみつかることがあります。
 鳴き声は、好みもあるとはおもいますが、電子機器(でんしきき)の音にも似ていて、残念ながら飼育して声を楽しむ気にはあまりなりません。キリギリスの仲間は雑食も多く、クビキリギスもエサは鰹節(かつおぶし)やドッグフードなどもたべるそうです。冬でも室内で育てられそうですね。[Fujisaki.A]