奈良女子大学附属幼稚園園庭のむしあそび図鑑

コノシメトンボ (小熨斗目蜻蛉)

コノシメトンボ (小熨斗目蜻蛉) どんなむし?

 小さいノシメトンボという意味で、熨斗目(ノシメ)とは、無地(むじ)で、そでや腰(こし)のあたりにだけ、しま模様(もよう)がある着物のことを言います。翅(はね)の先にだけ色がついている様子(ようす)からその名がついたのでしょう。
 秋になると真っ赤な色となります。いわゆる赤とんぼは、「赤くなるトンボ」という意味で使われますが、トンボ科アカネ属(ぞく)のトンボをまとめて指(さ)すことばです。ですので、コノシメトンボも赤とんぼといっぱんにいわれるトンボです。赤くなるのはオスだけで、メスは地味な色をしていますね。赤とんぼの歌にあるように、竿(さお)のような先っぽにとまっている姿(すがた)をよく見かけます。[Fujisaki.A][全長36~48mm]

みつけてみよう・あそんでみよう

 トンボはなんといっても晴(は)れた日(ひ)の高い秋(たかいあき)の空(そら)が似合(にあ)います。地面(じめん)の虫(むし)さがしのあいまに、ときどき空(そら)をみあげると、トンボがとまっているかもしれませんよ。[Fujisaki.A]